2016-01-07 プロカルシトニン(procalcitonin:PCT)はどんな時に有用か? EBM 内科 PCTは全身の細菌感染症(敗血症)で特異的に上昇する血液バイオマーカーです。 CRPに比べ反応時間が早く、敗血症の早期診断に有効です。 PCT反応時間:2〜3時間(CRP:6時間)、ピーク:12時間(CRP:48時間) PCT濃度は感染症の重症度も反映するため、効果判定に利用する事ができます。 ステロイドや抗癌剤使用により、WBCやCRPが当てにならない時にも有用です。 敗血症診断における感度は77%、特異度79%です。 www.ncbi.nlm.nih.gov 偽陽性 生後間もない新生児 急性呼吸促迫症候群(ARDS) 熱帯熱マラリア 全身性真菌感染症 重症外傷 外科的侵襲 重度熱傷 熱中症 成人型スティル病 ホルモン産生腫瘍(甲状腺髄様癌,肺小細胞癌,他) サイトカイン・ストーム状態 偽陰性 細菌感染の超急性期 軽症感染 局所感染 亜急性心内膜炎 ”PCTが陰性=細菌感染では無い!”とは言えませんので御注意を!