勉強ノート

診療中に気づいたClinical Questionについて、自分なりにまとめています。間違いがあったら教えて下さい。

ブルガダ症候群に対するカテーテルアブレーション治療

2011年のCirculationに発表されていました。

P:心室細動の既往のあるブルガダ症候群(type1)の9症例
E:アブレーションを行うと
C:治療前と比べ
O:どうなったか

これまでブルガダ症候群のVT/VFの起源として右室流出路が想定されていました。この部位を起源とした心室期外収縮に対してアブレーションを行うと、VT/VFの再発抑制効果の報告がされています。この論文では、右室流出路を心外膜と心内膜側の両方からEPSでチェックしたところ、右室流出路の心外膜側の前面に不整脈基質を認め,同部位をアブレーションで焼灼しています。その後、ブルガダに特異的な心電図は改善し、20±6ヶ月の観察期間では、VFの消失もしくは発作回数の減少がみられています。

薬物治療とICDでの治療しかなかったことを考えると,これは凄い発見ですね。

www.ncbi.nlm.nih.gov