勉強ノート

診療中に気づいたClinical Questionについて、自分なりにまとめています。間違いがあったら教えて下さい。

赤ワインと頭痛

最近ワインを嗜むようになりました。飲んでいる時に気になる事があります。

赤ワインを飲むとすぐに頭痛を自覚するのですが、白ワインでは殆ど自覚しません。赤ワインと白ワインを比較すると、赤ワインの方がアルコール濃度が高いものが多いため、これが頭痛の原因だと考えていました。でも、飲み始めから頭痛を自覚する事があるのは何故でしょうか?

そこで少し調べてみました。

以下の論文では過去の論文をreviewしていますが、赤ワインに多く含まれるタンニンとポリフェノールが頭痛の原因物質かもしれないと結論しています。意外な事に、過去の研究は少人数を対象としたものしかありません。また、ブドウの種類、ワインの製造工程、飲み方などにも大きく影響を受けるので、原因物質を特定できないとの結論でした。
www.ncbi.nlm.nih.gov

インターネットで調べると、赤ワインの酸化を防ぐための添加物である亜硫酸塩も頭痛の原因物質と記載している記事も多くあります。しかし、The Wall Street Journalでは、亜硫酸塩は関連がないとの記事を掲載しています。どちらが本当か判断が難しいところですね。
jp.wsj.com

どなたか研究していただけませんか?