勉強ノート

診療中に気づいたClinical Questionについて、自分なりにまとめています。間違いがあったら教えて下さい。

ICLS

JMECC講習 忘れやすい所

BLS * スキルチェックシートを持参してもらう * 胸骨圧迫の質(最終的にメトロノームなどを利用しなくても出来るようになる) * 胸骨圧迫の質のチェック(受講生、インスト共に、ここは厳しく) * 胸骨圧迫、BVM、AEDの指導は分けて行う * 胸骨圧迫、BVMで1…

JMECC講習 ホワイトボードの使い方など

各地のコースに参加すると、指導方法について学ぶ事が多いです。ホワイトボードにブース名、目的がしっかりと記載されています。答えが書いていないところがミソで、受講生の振り返りの時に質問しやすいです。 パウチした掲示物があると教科書を開く必要があ…

JRC蘇生ガイドライン2015のポイント(抜粋)

JRC蘇生ガイドライン2015とは、国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee on Resuscitation:ILCOR)が作成した治療勧告コンセンサス(Consensus on Resuscitation Science and Treatment Recommendation:CoSTR)を参考に、日本蘇生協議会(Jap…

AEDによる心電図解析について

ECG上、VFが認められるのに、除細動機がショックの適応なしと判定する場合があります。こんな時は、マニュアル式除細動機を使用します。あまり経験しませんが、マメ知識として覚えておくと良いと思います。 レールダルの除細動機(ハートスタートFR2)の解析…

ハイムリッヒ法(Heimlich maneuver)の合併症

上気道閉塞の緊急処置である”ハイムリッヒ法”は、1974年にHenry Heimlichによって報告されました。合併症が起こる事があるので、病院を受診しましょうと説明しているため、合併症の種類についてPubmedで検索してみました。合併症の頻度は少ないですが、高齢…

ETCO2(end-tidal CO2:終末呼気CO2濃度)

名前の通り呼気終末の肺胞内でのCO2濃度を反映し、動脈血炭酸ガス分圧とほぼ等しくなります。低換気、心停止などでは、換気が障害されるので、ETCO2は低くなります。 正常値:40±5 mmHg 呼吸により肺胞から呼出されたCO2は、ガス交換に関与しない気道部分で…

ICLS JMECC 開催までのおおまかなスケジュール

4ヶ月前 院内開催責任者の選出 日程の調整 開催場所の確保 予算の調整 2〜3ヶ月前 インスト/受講生の登録フォーム作成(googleフォーム) インストラクターの募集開始 ICLSのコース申請 JMECCのコース申請 受講生の募集開始 1ヶ月前 受講者・指導者用プログ…

ICLS 意識障害の評価

JCS:Japan Coma Scale Ⅰ:覚醒している 1:大腿清明だが、今ひとつはっきりしない(意識清明とは言えない) 2:見当識障害(時、場所、人)がある 3:自分の名前、生年月日が言えない Ⅱ:刺激すると覚醒する(刺激を止めると眠り込む) 10:普通の刺激で容…

ICLS 除細動器を使用する際のポイント

パッドの種類 小児用パドルは体重10kg以下(1歳を上限にしているため、乳児でしか使用できません) 成人のものを小児に使用は可、逆はダメ 除細動の出力(心室細動) 単相性と二相性では,二相性のほうが除細動効果が高いです。 二相性は150〜200J(機種毎に…

ICLS AED使用の注意点

現在、使用できるAEDは二相性です。 パッドの種類 成人のものを小児に使用は可、逆はダメ 小児用は未就学児に使用、なければ成人用を代用可(以前は8歳までだった) 体毛が多い場合は、パッドを強く貼って剥がすと除毛でき、次に新しいものを貼ります。もし…

ICLS 酸素投与のポイント

SpO2<90%(PaO2 鼻カニューレはFiO2=0.2+酸素流量×0.04 酸素マスクはFiO2=酸素流量÷10ー0.2 リザーバー付き酸素マスクはFiO2=酸素流量÷10 酸素投方法 酸素流量(L/min) FiO2 鼻カニューレ 1 0.24 2 0.28 3 0.32 4 0.36 5 0.40 6 0.44 酸素マスク 5〜6 …

ICLS エアウェイ

鼻咽頭(経鼻)エアウェイ サイズは鼻孔から耳朶下端までの長さ 太さは6〜7mm(気管チューブより1まわり細め、もしくは小指の太さ) 経鼻エアウェイは基本的に右の鼻孔に挿入 キーゼルバッハ部位からの出血を予防するためカット面があります(切れ込みの長い…

ICLS 気管挿管のポイント

気管チューブ 気管チューブの目安:男8〜8.5mm。女:7〜7.5mm 緊急時のカフエアは10cc注入 呼気二酸化炭素検出器(EasyCapⅡ、体重15kg以上) http://www.covidien.co.jp/product_service/respiratory_pdf/aw/easy-pedi(c2).pdf 呼気中CO2を検出すると表示部…