勉強ノート

診療中に気づいたClinical Questionについて、自分なりにまとめています。間違いがあったら教えて下さい。

2015-01-09から1日間の記事一覧

妊娠と出産の循環器疾患

妊娠・出産と心臓病に、非常に参考になる意見が記載されていました。基礎心疾患があるから妊娠は禁忌と言うことは簡単ですが、患者さんと共に考え、必要に応じて専門医に相談するという姿勢が必要です。妊娠時には以下の血行動態の変化が見られ、心拍出量が…

肺疾患による肺高血圧症

COPD 平均肺動脈圧が40mmHgを超えるCOPD患者は0.8〜2.7% 肺高血圧症をの診断には、心エコー、肺換気血流シンチが有用 酸素投与、禁煙、リハビリテーションの有用性が示されています。 血管拡張薬のエビデンスはありません(血管拡張薬は直接的な肺動脈圧降下…

人工弁置換術後の抗凝固療法

機械弁 ワーファリンは必須、PT-INRを2〜3に設定 ワーファリンで塞栓症を発症したら、アスピリンやジピリダモールの追加 生体弁 術後3ヶ月はワーファリンが必須 術後 3ヶ月以降は中止可(もしくは低用量アスピリンを継続)

生体弁と機械弁の選択について

人工弁の耐久性と抗血栓性の違いを考慮し、以下のポイントを検討します。 小児 40歳以下もしくは65歳以上 易出血の有無 血栓塞栓症のリスクが高い方 再手術の際、リスクが高いと考えられる方 妊娠可能な年齢にある女性の方 生体弁では構造的劣化(structual …

人工弁置換術後の慢性期合併症

気を付けないと行けないポイントは以下の3点に集約されます。 生体弁、機械弁そのものの不具合 至適な抗凝固療法 感染症対策 血栓弁 抗凝固薬が不十分な場合に起きやすい。 左心系では急激に心不全症状を発症、右心系では症状は緩徐に進行します。 人工弁の…